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2009年5月14日木曜日

緒方貞子さん

Table For Twoのアフリカ給食支援のつがりで、緒方貞子さんについてちょっと書こうかなと思います。皆さんご存じの通り、UNHCRのトップ、前国連難民高等弁務官だった緒方貞子は世界でも最も尊敬されている人の一人です。日本人、しかも女性でこれだけ世界に影響力のある人はなかなかいらっしゃいません。私も尊敬する人の一人です。もう何年も前になりますが、NHKで緒方さんの特集をやられたことがあって、「あ、こんなすごい人がいるんだ。」と思い、手に取ったのが、「緒方貞子―難民支援の現場から」でした。緒方さんをずっと取材していた方が書いたものですが、その行動力・決断力たるや、本当に目を見張るものがあります。

冷戦が終わった後も、内戦はあちころで起こっております。いや、更にひどくなっているかもしれません。ルワンダでの民族同士の殺し合いには、本当に人間のやっていることなのかと思うくらい、残虐で悲惨なものでした。そうした争いででる多くの難民の問題に、真正面から立ち向かい、各国との交渉、そして現地に出向くなどの、素晴らしい交渉力と行動力で、解決しようとする姿勢がひしひしと伝わってきます。
驚いたのは、軍事力も時には必要だということおっしゃっていたことでした。もちろん戦争を起こすというものではなく、難民を守るためにも、ある程度のパワーが時には必要で、そうでないと支援もできないというのです。その時にはイギリスなど各国の軍の派遣が大いに役立ち、またそうお願いしたそうです。また、そうした時の各国の行動の早さにも驚きました。 日本は軍もありませんし、私もそれには反対です。ただ、日本が貢献できる形は他にはいくらでもあると思うのです。ただ、そこはいかに素早く行動し、世界が望んでいることに対応できるかが問われるます。緒方貞子さんを見習って、少しでも自分のものにできたらいいなと思います。

緒方貞子さんが、UNHCR時代の回顧録を書いている「紛争と難民 緒方貞子の回想」もあります。こちらは本も厚く、読むのに少し時間がかかるかもしれませんが、興味のある方はこちらもぜひどうぞ。

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