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2015年11月13日金曜日

東野圭吾「予知夢」

ガリレオの短編シリーズです。一話がサクッと読み終わるので、電車の行き帰りで読むのには最適です。
個人的には4番目の絞殺るが面白かったです。途中でもしかしてと思ったらやっぱり当たってました。
予知夢って意外とあると思います。あれ、この光景前に夢で見たなとか。
そんなちょっとオカルトを交えた感じが面白いですね。

2015年11月11日水曜日

東野圭吾「片思い」

性同一性障害を扱った小説で、難しいテーマを良く仕上げたなと感心しました。ただおそらくそれが本質じゃなくて、今の日本のステレオタイプな男女感を東野さんの視点で書いたという事でしょうか。
結構東野圭吾さんの小説に出てくる男女分かりやすいというか、私からするとこんな女ばかりじゃないけどと思うのですが、この小説でそういうのを跳ね除けたかったのかな〜と思いました。でもやはり、男性が相変わらず女性を守るという立場は変わらない感じでしたが。
ミステリーていうよりも、そうした部分が面白かったですね。

2015年11月10日火曜日

東野圭吾「幻夜」

本作は「白夜行」の続編と言われてる作品らしく、本来なら先に「白夜行」を読んだ方が良かったかもしれません。そういう背景を知らずに本作から読んだので、違和感あるところ多々ありました。「白夜行」を読んで解消されたところはありましたが、2点納得行かないところがあります。
特に主人公がなぜ、美容業界という顔を出す機会が多い分野を選んだのかがわかりかねます。スカーレットオハラに憧れるというのはわかりますが、強い女性で成功できる分野はこうした表舞台に立たなくても可能です。もう一つが、雅也に対する接し方、話し方が「白夜行」からは想像できない。亮司とのやりとりは「白夜行」に具体的に記載されてないので、何とも言えないのですが、たぶんもっと優しかったかと思います。おそらく、雅也には根本的に愛情がなかったのでしょうね、ということで納得しましたが、やり切れなさが残ります。
むちゃくちゃ後味悪いですが面白い作品ではあります。

2015年11月9日月曜日

東野圭吾「容疑者Xの献身」

 これからは東野圭吾さんの作品が続きます。全部義母宅からお借りしたものです。
容疑者Xの献身は直木賞を受賞作言う事でやはり面白かったですね。時間に何か絶対トリックがあるはず、と思って読んでいたのですが、まさか最後にあんなトリックが出るとは思ってもみなかったので。
ただ、なんであそこまで献身的になれるのか、その描写がイマイチ少なかったような気がします。
もちろんお薦めです。

2015年11月6日金曜日

又吉直樹「火花」

こちらも読みました。正直どんなんかしら〜と読み始めましたが、情景の描き方がとても綺麗な事にまず好感が持てました。
心理描写もきちんと描かれているし、本当にピースの又吉さんが書いたの?と思わずびっくりしてしまいました。少し丁寧過ぎて長かった気はしますが、非常に面白かったです。
ただ漫才師ネタを使えない次回作はどうするのか、気になるところです。

羽田圭介「スクラップアンドビルド」

芥川賞で話題になったので読んでみました。久々の更新です(笑)
介護というテーマを描きながらも、主人公の間の抜けたエネルギッシュさにホッとしつつ、生と死を上手く描いている小説だと思いました。
文学的言い回しか、と言われると正直良くわかりませんでしたが(笑)、良質な小説だと思います。