宮部みゆき「ソロモンの偽証」

宮部みゆきさんの久々のミステリー小説ということで、単行本買いましたよ！この「ソロモンの偽証」は全3部作で、それぞれ700ページ以上あるから、本も重くて持ち運びは大変です。

が、あっと言う間に読み終わりました。さすが、宮部みゆきさんです！

物語はある中学生の自殺から始まります。いじめで自殺したのか、はたまた殺されたのか、様々な憶測が飛び交う中、最後は同級生自らが行った「裁判」で真実が明かされていくというものです。

どんなに頭が良くて、優等生でもこりゃちょっとすごすぎだろう～と思う場面もありますが、真実に迫るまでの、それぞれ生徒の心の内を丁寧に描いていくのはさすがと思いました。そのためにやはりこのボリュームは必要だったかなと。

宮部みゆきさんの小説らしく、ミステリーで犯人探しというよりは、どうしてそういう結末になったか、どうしてそういう人間が出来上がったかということに焦点を当てているので、ぐいぐい引き込まれます。これ以上かくと結末わかっちゃいそうなので、控えますが文庫でもきっと5～6冊になってしまうと思いますし、待っているよりは買いですよ！ぜひ一読あれ。