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2009年7月2日木曜日

自閉症の子供たちといっしょに学ぶ

先日、自閉症の子供たちと一泊して、いっしょに過ごすというイベントに参加しました。これも授業の一環です。“自閉症”という言葉は、テレビのニュースやドキュメンタリーで良く耳にすることはあっても実際にその子たちと触れ合ったことがなかったので、最初は正直不安でした。"自閉症"と一口にいっても、その症状は様々で、一般的に知能障害を伴うことが多いそうですが、一部の分野で驚異的な能力を発揮することもあるようです。また、先天性の脳の機能障害と考えられています。

今回のイベントでは、それぞれの学生が一泊二日子供たちといっしょに過ごし、乗馬やゲームなどの遊びはもちろんのこと、食事やお風呂もいっしょに入り、できないことがあれば手伝っていっしょにやるというものです。担当する子供によって、全く症状が違いました。感情のアップダウンが激しい子もいれば、おとなしい子、またすぐ走り回る子もいたり、全くしゃべらない子もいました。

子供たちには私たち学生だけではなく、NPOのスタッフやボランティアのかたもついていましたが、私たちと同じように子供に初めて会ったボランティアの方が多いのに、みなさんしっかり子供たちとコミュニケーションが取れていて驚きました。
私たち学生はほとんどが外国人ばかりなので、日本語が理解できない人がほとんどです。最初は、日本人の私でさえもコミュニケーションに悩むのだから、外国人では更に大変では?と思ったのですが、意外と大丈夫なのです。聞いてみると、「日本語はわからないけど、ボディランゲージでわかる。」というのです。逆に私は、何を言おうとしているのか聞き取ろう、聞き取ろうとしてしまい、言語に頼ってしまっていたのです。そもそも、きちんとしゃべれる子ばかりではないので、五感全部を使ってコミュニケーションすることが大切なんだと思いました。

私が担当した子供は、明るくて、とてもいい子でした。「ハロー」「シーユー」などの英語をすぐ覚えて、私たちを喜ばせてくれましたし、ジムでいっしょにボール遊びやブロックをしたりして、楽しみました。でもすごく音に敏感で、雨音にも「怖い」と反応していました。

私たちはほんの一泊二日いっしょにいただけです。親御さんが日々どんなことに悩みを感じているのかはわかりませんし、子供たちのパーソナリティーもほんの一部分しかわかりません。


そもそもこのイベントは、あるNPOが主催しているものです。そのNPOでは、日中、子供など預かって、ボランティアといっしょに遊ぶ場所を提供しています(学校帰りによる子供もいます。)。その間に親御さんは買い物をしたり、自分の時間に使ったりできるわけです。私はまだ子供がいませんので、何を語ることもできませんが、きっと、少しでも自由な時間を親御さんに与えて、また子供たちもいろんな子と触れ合うことで、また次の日、いい一日が過ごせるようにという目的だと思っています。


最後別れ際に、「お泊り楽しかったね!」と言ってくれたのが本当に嬉しかったです。


英語ですけれど、Youtubeにアップされている自閉症の子供たちの日常の映像をリンクします。興味のある方はどうぞ。

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