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2009年6月17日水曜日

ホームレス支援活動 炊き出しとパトロール

日曜日に授業の一環で、ホームレス支援を行っている新宿連絡会さんの活動に参加してきました。
ボランティアは今までに行ったことがありますが、ホームレス支援に関わるボランティアというのは、初めての経験でしたので、たった1日でしたが、いろいろと考えさせられることが多かったので、記録しようと思いました。

新宿連絡会さんは毎週日曜日に炊き出しとパトロールを行っています。今回用意されていたのは、900食の炊き込みご飯。これをトレイに手分けしてよそい、その後順番にホームレスの方にお渡しします。この日の夜は大雨で、いつもなら新宿中央公園でお渡しするのですが、都庁第1庁舎の地下通路に場所を移しました。とにかくびっくりするほどの数のホームレスの方が6列にきちんと並び、こちらも6人向かい合って並び、順序良くご飯を渡していきます。900食の食事はあっという間に売り切れてしまいました。皆さん、口ぐちに「ありがとう。」「どうも」とお礼を言って下さり、お辞儀をまでされます。

実は、ボランティアの方々も配布したあと、同じ食事を頂くことができるのですが、私はまともに食べることができなかったのです。炊き込みご飯といっても、マグロかカツオなどの魚の残り(残りカスのようなものです。)とご飯を醤油で味付けしただけで、何となく生臭い感じがして、味見はしたものの、食べる気が起きなかったのです。

それを、ホームレスの方は「ありがとう」と言って、嬉しそうに頬張るのです。どんどん罪悪感が膨らんできて、泣きそうになりました。
また、かなりの高齢者の女性もいらっしゃって、どうにかならないものかと心が痛みました。

パトロールは食事の後、中央新宿公園を中心に、ホームレスの人に声を掛けて歩き、体調などを聞きながら、具合がすぐれない人には薬を配布します。ここでも初めて、ホームレスの方と話をしましたが、みな礼儀正しく、「ごくろうさん」と逆に声をかけられました。中には、精神的に問題を抱えている方にも会いました。その時はコミュニケーションを取るのが非常に難しく、支援する大変さを感じました。

ボランティアの方がおっしゃっていましたが、つい感情的になってあれもこれもとやってあげたい気持ちになるそうですが、やはりできる事とできない事をしっかり分けて判断して行う必要があるとのことです。パトロール中に薬を与えることはできますが、職の斡旋をお願いされてもできません。「○○に聞いてみて下さい。」としか言えないのです。

この日は大雨だったので、ビショビショになりながら歩き回りました。私はたった1時間半でしたが、本当に疲れ果ててしまいました。聞いてみれば、皆さんは11時近くまで歩くそうです。(授業で参加した私たちは9時に切り上げているのですが・・・)毎週、欠かさずやられているボランティアの方々には本当に頭が下がる思いです。

特に、最近は大不況の影響で、ホームレスの数が急激に増えたそうです。一見すると、ホームレスには見えない若者もいます。職にあふれ、住居を追い出されたばかりの方もいるそうです。
そうしたこともあってか、いっしょに参加したバングラディッシュの学生は「素直に言って、全くホームレスには見えない。バングラディッシュのホームレス("物乞い"と彼女は言っていましたが)は本当にひどい、ずっと惨め。雨をしのぐ場所もないし、服もない。布を1枚かぶっているだけ。」と話していました。

確かに、ボランティアの方もおっしゃっていましたが、空き缶を売って収入を得ている人もある程度いて、意外とそれなりに過ごしている方もいるというのです。

ただ、どちらにしても社会の構造の中で起きている大きな問題であり、見過ごすことはできません。今回このような形で参加できたことは、本当に貴重な経験だったと思います。

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