にほんブログ村 犬ブログ チワワへ
にほんブログ村

2009年6月13日土曜日

ブランド戦略シナリオ

今月からブランドマネジメントという授業がスタートしました。私の勤めている会社でも、製品自体での技術イノベーションがなかなか厳しくなってきたこと、競争が激しくなってきたこともあり、お客様に最終的に選択してもらうためには「ブランド」の強化が必要だと言われるようになりました。

しかし一口に"ブランド"と言っても、定義とはなんだろう?ブランドは会社が所有しているのか、それともお客様が作り上げる"イメージ"なのか、また"無形"と思われるブランドをどうやって強化するのか?など考えようとすると、簡単には行かないことがわかるかと思います。

そこで、アカデミックと実務の分野で活躍している二人の共著である「ブランド戦略シナリオ コンテクスト・ブランディング」を読んでみました。

今までのブランド戦略と言えば、その商品のコンセプトは何か、それをどのようにお客様に届けるかという、「コンセプト」重視のシナリオが主流でした。しかし、この本では、コンセプトというよりも「コンテクスト」に注目するべきだと言っています。つまり文脈です。

例えば、バイクを買おうとした場合、ある人は、性能がいい→Hondaという連想をするかもしれないし、ある人は、アイデンティティを感じる→Hondaと連想するかもしれません。つまり、人にはそれぞれ買う行為をするために、何らかのストーリーがあります。そのお客様のストーリー、会社側のストーリー、つまりお互いのコンテクストを理解して、それにマッチングしていくブランド戦略が必要だというのです。

コンテクスト・ブランディング自体、非常に体系化するのは難しいですが、この本では構造化を目指し、実践に活かせるようにしています。この辺りはちょっと理解するのに時間がかかりますが、アセロラやみつかん酢の実際のケースを使いながら再度説明してくれているので、なるほどと思えるようになっています。

ブランド戦略、頻繁に聞く言葉ですが、意外とあいまいな部分も多いかと思いますので、ご興味があったらどうぞ。

0 件のコメント:

コメントを投稿