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2011年6月4日土曜日

浅田次郎「中原の虹」

蒼穹の昴珍妃の井戸に続く、中国大河小説の3部作目がこの「中原の虹」です。私は文庫で読んだのですが、単行本でも文庫でも4巻あります。

珍妃の井戸は、どちらかというと、スピンオフ版といった物語でしたが、中原の虹はまさに骨太な小説です。時代はまさに、中国の「清王朝」が滅びようとしている頃から始まります。蒼穹の昴から約10年後の時代といったところです。その時代はまさに劇的な時代で、日本は満州に繰り出していますし、袁世凱が更に力を付けてきている中、国民党の孫文も出現。まさに過渡期です。
そこに、あの張作霖がこの小説の主人公として現れます。

誰もが一度は聞いた事がある歴史上の人物が交錯する、まさに壮大なドラマです。蒼穹の昴よりも、どちらかというと、戦闘、殺戮などが多いですが、誰もが「中華の民の平和」を目的に行動しているのです。

もちろん作者の想いや脚色も十分ありますが、私も本当にこうであったらいいなと、思いながら読んでいました。蒼穹の昴を読んでいない方はまず、こちらから読んでもらえると更におもしろさが増すのでは?

2 件のコメント:

  1. i can't read ,,,

    pumi

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  2. I don't know the reason why you can't read my comments. But I guess there are some problems in Internet Explorer.

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