「蒼穹の昴」に登場する、皇帝の妃「珍妃」の死の謎を追った小説がこの「珍妃の井戸」です。「蒼穹の昴」とは違って、1巻ですし、インタビュー形式で物語が進んでいくのでどちらかというとテンポがいい小説です。「蒼穹の昴」のような大作を期待してしまうと、ちょっと物足りないかもしれませんが、西太后が殺したと言われているこの出来事にスポットを当てるということ自体がユニークだと思います。
ただ時代背景などを知る上でも、いきなり「珍妃の井戸」を読むのではなく、先に「蒼穹の昴」を手にとってみた方が良いだろうと思います。
これらの小説を読むと、中華帝国というその歴史と広大な国土の重みがズンと伝わってきて、ちょっと恐ろしさすら覚えてしまいますが、それよりも日本を含めた列強の卑劣さも伝わってきて、いろいろ考えさせられます。この2作の続きである「中原の虹」も読んでみたいですね。
マコのお母さんです。3000番目の来訪者でしたよ!
返信削除イタリアの話もぜひのせてね
イタリアの話はまたゆっくり!まこの写真をまた掲載したので見てね★
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