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2011年6月12日日曜日

マンチュリアン・リポート

先日、浅田次郎の「中原の虹」をご紹介しましたが、その完結編とも入れる「マンチュリアン・リポート」を義父から借りたので、読んでみました。張作霖が暗殺された真実を、昭和天皇の命を受けて探るというもの。

ご存じの通り、張作霖は関東軍により、満州鉄道に仕掛けた爆弾で暗殺された訳ですが、暗殺に誰がかかわっていたのか、背景に何があったのかをレポートという形で昭和天皇に向けて提出されるスタイルで、その間には、張作霖を乗せた、列車が擬人化されて、話をするという変わった趣向も凝らされていました。

なかなか面白いやり方だなと思ったものの、「蒼穹の昴」や「中原の虹」が大作だっただけに、やや見劣り感があるのも否めません。中国大河の終わり方にしては、ちょっと残念というか、そんな感じも残りました。読者が期待して読んでしまうということもあるのでしょうが。 前の2大作に比べるて登場人物が活き活きとしてなくて魅力に欠けるのかな、と分析してみたり。

興味ある方はぜひ、「蒼穹の昴」や「中原の虹」を先に読破してからで。

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