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2012年1月29日日曜日

宮部みゆき「名もなき毒」

How to 本や人生本が続いたので、小説を読んでみたくなりました。で、大好きな作家宮部みゆきさんの最新文庫「名もなき毒」を読みました。大手企業の会長の娘婿である主人公が、裕福で幸せな生活の中から見える出来事、人の心が持つちょっとした毒から起きてしまう出来事を宮部みゆきさんならではの心の動きを丹念に追うことで、ついつい引き込まれて読んでしまう構成になっています。 いつもながら、何かすごいトリックがあるわけではありませんが、なぜそういう事件を引き起こしてしまったのか、その心理をじっくり描きだしているところに面白さがあるわけです。

火車や楽園のような、本当に心がえぐり出されるような悲しみの深さがある訳ではなく、少しライトな感じですが、ぜひ読んで見てください。

あっ、この「名もなき毒」の事件は実は主人公が活躍する第二段で、最初の事件は「誰か、Somebody」になります。こちらを先に読んでもいいかもしれませんね。私は逆に読んでしまいましたが・・・。

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