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2011年11月19日土曜日

音楽談

良く一発屋という言葉を聞きますが、これはあくまでもその時の時代の流れだったり、たまたま何かドラマやイベントでタイアップされていたりで、音楽性としては大したものではないけど売れちゃった曲だったりアーティストだったりを指します。

ここでは、デビューアルバムのクオリティーが高く素晴らし過ぎたために、2枚目以降それを超えられずなかなかヒットが出ないというアーティストのご紹介。


まずはやっぱりJoan Osborneの
Relishです。1995年のこのデビューアルバムからはOne of Usが大ヒットしましたが、とにもかくにもアルバムの全曲が良かった。ブルースとロックの融合に併せてJoanの太く恰好いい声がアルバムの核となり、15年以上経った今でも全く色あせません。この年はAlanis MorissetteのメジャーデビューアルバムJagged Little Pillが発売された年でもあり、Grammy賞ではJoanとAlanisに一騎打ちとなりました。余談ですが、JoanはCindy Lauperのレーベルからデビューし、AlanisはMadonnaのレコードレーベルがデビューしました。CindyとMadonnaは昔同じようにGrammy賞で争い、その時はCindyが勝ちました。1995年のGrammyではその時の代理合戦となりましたが、今回はAlanisが勝ち、Madonnaサイドに軍配が上がったわけです

Joanはこの後、何枚かアルバムを出していますが、それほどのヒットには恵まれていません。私が良いと思
ったは2002年に発売されたHow sweet it isでしょうか。Joanの声を活かしつつ、素晴らしい楽曲を作るというのは難しいのでしょうか。How sweet it isはカバーアルバムですし、アレンジが良かったのだと思います。日本に来日した時、5列目に陣取った私はやはりその声に圧倒されたわけですが、また良いアルバムを作って再来日してくれることを願います。

次はNatalie Merchant、ご存じ10,000ManiacsのヴォーカルだったNatalieは大ヒットしたMTV Unpluggedの後、脱退してソロデビューしました。その第一弾のTigaerlilyはCarnivalやWonderなどがこれまた大ヒット。私も好きなアルバムです。Natalieの良さもその声。CranberriesのDoloresも若干その声に近い感じがしますが、もう少し落ち着いた感じと言えば、わかりますでしょうか。しっとりとでも迫力があるNatalieの独特な声は、Tigarlilyのジワジワどボディーブローのように、聴いている内に味わい深くなる曲にとってもマッチしていて、素晴らしいアルバムでした。ただ残念ながら、その後の第二弾のOpheliaは私にとってはちょっと落ち着き過ぎたという印象で、物足りなさを感じてしまったのです。なかなかその後は大ヒットに恵まれていませんが、ぜひまたガツンと行って欲しいものです。

3人目はTracy Cha
pmanです。1988年の自身の名前をデビューアルバムのタイトルとし、Fast Carが大ヒット。Tracyは社会問題の貧困や差別などを歌にしていますが、このFast Carはまさにその貧困を歌ったものです。
You got a fast car
But is it fast enough so you can fly away
You gotta make a decision
You leave tonight or live and die this way
一瞬だけ貧しさ、辛さを忘れられるのがFast Car。今ここで逃げなければ、ただ貧しさの中で生きて死という現実です。 Tracyの作る曲の歌詞がとにかく素晴らしい。これはぜ全文読んでほしいですね。そしてシンプルなストレートな楽曲がより、歌を引き立てるのです。また蛇足ですが、大ヒットしたSuzanne VegaのLukaは子供の虐待をテーマにした曲です。意外と知らない日本人が多いです。

この後、なかなか売れない時代が続きますが1995年のNew Beginningで復活します。Grammy賞でのライブに惜しみない拍手が送られた時、あ~みんなも復活を待っていただなと思いました。Tracyは一度復活を遂げていますので、今回のカテゴリーに入らないかもしれないけど、敢えて言及。単に好きだから(笑)

そしてPaula Coleもその一人でしょう。デビューアルバムのThis fireはとにかく独創的で素晴らしいアルバム。Grammy賞の新人賞も受賞しました。デビューアルバムの翌年1997年頃はSarah McLachlanが女性アーティストだけのLilth Fairを開始し、個性的は女性アーストが躍進した時期とも重なったのも追い風だったのですが、良くGrammy賞の新人賞を取るとなかなか続かないと言われるように、まさにPaulaもそのようになってしまいました。とにかく才能もあって、音楽性も最高に高いと私は思っていますが、デビューアルバムが良すぎたせいか、二作目のAmenはそれほど悪くないのにヒットはあまりせず。またTracyのように復活を願いたいものです。

興味があれば、ぜひ聴いてみて下さい。

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