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2011年11月19日土曜日

天安門事件から「08憲章」へ

ものすごい久しぶりにサッカー(しかもほとんどなでしこ)以外の本を読みました。昨年の2010年のノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏の「天安門事件から「08憲章」へ」です。

最近はノーベル平和賞が政治色が強過ぎていると言われている中、今年の平和賞ではアフリカ/中東で女性地位向上に努めている3人が受賞し、もともとの平和賞の意義に戻る良いものだったと言われました。

政治色が強い、欧米の内政干渉だと中国が強く反発した昨年の受賞者、劉暁波氏。恥ずかしながら私は受賞が話題になるまで全く知りませんでした。08年憲章という言葉もしかりです。そもそも天安門事件でさえ、詳細を知っているわけではありませんでした。人権・民主を求めた民衆を軍が制圧したということくらいです。印象的なあの写真、戦車の前に一人の男の人が立っているあの写真です。あれを見ると、どんな事が起こっていたのか、想像はできるはずなのに、子供の頃の事だったし、それ以上追究して調べてみようなんて思わなかった。そして日本のメディアも詳細を語るような事はそれ以降あまりなかったと思います。

でもこの本を読むと、人民を守るための軍が人民の大虐殺を行ったこと、そして、中国には人権が著しく軽んじられていること、それを打破するために多くの中国人が長い間頑張っていることがわかります。そもそも08憲章自体、純粋な当たり前のことを文章にしています。誰もいかなる理由で否定できる内容ではありません。それをなぜ否定され投獄されなければはらないのか。

中国は優秀な人々がいっぱいいることを知っています。もし、民主の力が結集すれば、もっともっと良い国になるのにと思って止みません。

日本もそうです。過去に行ってきた過ちをきちんと我々が知らなくてはいけないと思います。知ろうとすることも大事です。歴史は事実であり、解釈ではないと思います。

アジアやアフリカ、中東ではまだまだ子供、女性の権利が軽んじられています。何十万人という難民、子供の強制労働など、多くの人権無視の悲惨な状況が未だあちこちであります。そのどれも、私は知っているようで分かっていないかもしれません。でも関心を持ってできることから微力ながらも何かできることはあります。まずは知ること、そのためにもしっかりと世界を見なくてはと思います。

この本はとても良い本です。ぜひ読んで下さい。

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