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2010年6月8日火曜日

ビジョナリー・カンパニー

先日ご紹介したJames C. Collinsの「Good to Great」を生みだすもとになったベストセラーの本、「ビジョナリー・カンパニー」のご紹介です。これは6年にも及ぶ調査・研究をもとに、発表されたもので、途中まで同じ道を歩んでいたに似たような企業2社が、ある一時を境に繁栄していく企業、衰退していく企業にわかれるその決定的な違い、また「優れた」企業における共通事項について述べています。こうした組み合わせを20社近くピックアップしており、GEやフィリップモリス、日本企業ではSONYがそれらの企業の一つです。

これらの「優れた」企業は、ある意味カルト的な集団で、その企業に馴染めない人にっては最悪にもなります。つまり合わない人、実績の出ない人は淘汰されていきます。しかも、とにかく会社がいかに良くなっていくか、私利私欲でもなく、いかに次世代を育てるか、そういうことに全ての力を注げる人がリーダーであることが必要で、体力と精神力が必要です。だからといって基本は派手ではなく、地味で目立ちたがり屋ではない人が適しているというのです。

また、おもしろいのが、リーダーはほとんどが生え抜きであることがほとんど共通している事実なのです。もちろんヘッドハンティングして優秀な人材を引っ張ってきて成功する事例もないわけではないですが、意外と一瞬だけで終わってしまい、長続きはしないことが多い。先に述べた「カルト的集団」を理解するためには、こうした生え抜きが最も適しています。

こうした比較企業の違い、また「優れた」企業に共通する事柄を調査結果をもとに読み解いています。データも付録に豊富についており、一読の価値はあります。ぜひどうぞ。

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