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2009年8月30日日曜日

卒業式を迎えました

28日の金曜日にMBAの学位授与式、卒業式がありました。これで本当に一年間のMBAスクール生活が終わってしまいました。学生たち自ら作成した、卒業アルバムや、DVDを見てみると、本当に楽しい一年間だったなと、留学して良かったなと心底思いました。

学位授与式のことを英語でCommencementといいます。もともとの意味は「始まり」とか「開始」という意味だそうで、日本で言う、"卒業=終わり"ではなく、これから社会にはばたいていく、MBAの場合はリーダーとなって未来を切り開いていくという意味が込められています。

実際、私たちの学位授与式も、日本のようにちょっと悲しく、泣きながら・・・というものではなく、明るい雰囲気でした。研究科長のスピーチで印象に残ったのはHondaの創業者である本田総一郎の話です。

1970年代、HondaはCVCCというエンジンを開発したのですが、当時ではパスすることは不可能と言われた排気ガス規制法を初めてクリアした画期的なエンジンだったそうです。その際、本田総一郎は「このエンジンはビッグ3もなしえないものだ。本田にとって、大変なアドバンテージだ。」と開発したエンジニアに語り、称賛したそうです。ところが、その称賛に対し、当のエンジニアは「それは違います。私たちはビック3を意識して開発したわけではなく、未来の子供たちのためにこの開発を頑張ったのです。」と言ったそうです。本田総一郎はその時初めて、「もうリタイアする時が来た。」と思ったそうです。

MBAを取った私たちは、これから自分の未来、子供たちの未来、社会の未来を築くためにリーダーとして頑張りなさい、という一つの例だったのです。まさに、これからがスタート、"Commencement"ってなかなか良い言葉ですよね。

私がこの一年で思ったことは、誰にでもチャンスはある、自分の前に扉はあるということです。ただ、自分で限界を決めて、「自分にはできない、無理だ。」とか「難しいから嫌だ。」と言って、その扉を開けない人が多いと思います。でも、意欲ややる気があって努力しさえすれば、必ず扉は開けられると思います。チャンスを逃さずに、前に進むためには、やはりやる気と努力が一番大切なんだと思いました。きっとそうやって一生懸命やっていれば、例え一人かもしれないけど、誰かは必ずそれを見ていてくれて自分を認めてくれます。いつか必ず報われる日がきます。

そして、もちろん自分一人でなく、周りの人に支えられているということを常に感謝しながら、行うことが大切です。そうすれば、絶対頑張れると思います。

MBA云々よりも、こうした事を学んだ一年でした。本当に素晴らしい経験でした。ありがとう!

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