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2010年5月12日水曜日

戦略シフト

最近、小説の紹介が続いていましたが、今回はビジネス本の紹介です。
石倉洋子さんの「戦略シフト」です。ポイントは二つ。″オープン化″と″orからandへ"です。

グローバル化の時代、ITを利用することで一つの枠、例えば″日本″という枠にとらわれることなく、外とコネクトしていくことが必要と説いています。日本は特に保守的で、変革に対するアレルギー体質が強く、これがグローバル化の中で不利になっているというのです。

また、今までは低価格戦略を取れば、高品質は望めないというように、何かを取れば、何かを諦めなくてはいけないという考えから、低価格と高品質を同時に実現できることを考えるべきだというものです。

どちらかと言うと、何か新しい概念という事ではありませんが、意外と実務でやろうとすると難しいこの二つのポイントを、もとコンサルタントという経歴を持つ石倉洋子さんが事例を交えながら説明しているというスタイルです。

その中で、成功例として京都市を挙げていますが(企業だけに限らずNPOや自治体にも当てはまります。)、これは私もMBAの授業のレポートで京都市を取り上げたこともあり、「おっ!」と思いましたが、私はあくまでも観光地としての京都を核として、他産業とのコネクトを述べただけに過ぎなかったようです。

中期計画を作っているのは時代遅れ!とのコメントもあって、なかなかコンサバな会社が多い日本企業には馴染むのが難しいかもしれませんが、それだからこそ一読の価値はあると思います。興味があればぜひ読んで下さい。

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