にほんブログ村 犬ブログ チワワへ
にほんブログ村

2010年4月11日日曜日

孤宿の人

飛行機内での時間潰しようにと、空港で購入した本が宮部みゆきさんの「孤宿の人」のでした。 もともと、宮部みゆきさんのファンで、長編作品はほとんど読んでいますし、時代小説も何冊か手に取っています。

時代劇がそんなに得意でない私ですが、宮部さんの作品は楽しんで読めてしまいます。チャンバラ劇に焦点をあてず、あくまでも主人公である女性の心理描写を細かく描いているからだと思います。

そんな訳で、文庫で発売されたばかりのこの「孤宿の人」を購入した訳です。
一言で言うと、悲しい物語だと思います。最後は読んでいて号泣してしまいましたし・・・。 でも、それでも主人公"ほう"の純粋で無垢な心に悲しいながらも周囲の人は救われていきます。身分の違いやその時代だからこそ起こる理不尽な事も受け入れなくてはならない人々、また奔走される人々の中で、ほうが希望です。ほうがきっと、みんなの希望も背負って未来を歩んでいくのだと思う、終わり方でした。

時代物というと何だか取っつき難い感じもありますが、宮部さんの作品は逆にその情緒豊かな情景や心理背景が楽しめます。

ぜひご一読を。

0 件のコメント:

コメントを投稿