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2009年11月7日土曜日

Good to Great

Jim Collionsの有名な著書"Good to Great(日本語訳:ビジョナリーカンパニー2・飛躍の法則)"は前作の"Built to Last(日本語訳:ビジョナリーカンパニー)"を受けたものであるが、実際、彼が語っているように、平凡な企業がいかにして飛躍し、偉大な企業になっていくのか分析した"Good to Great"が先で、その後、その偉大な企業をいかに継続させるかを、"Built to Last"で述べているといった順序の方が、しっくりきます。

今回はこの"Good to Great"を紹介します。
もともと、彼のこの二作は大ベストセラーになったもので、留学時代に本の抜粋や論文を読んでいたこともあって、きちんと手にとって読んでみようと思ったものです。

ポイントとしては、下記の通り。
1.第五水準のリーダーがひきいること。
2.適切な人を選ぶこと。
3.針鼠の概念をきちんと確立すること。
4.規律を確立すること。

1については、リーダーは謙虚で、私利私欲のために仕事をするのではなく、確固たる信念のもと、偉大な企業にするためだけに、全ての力を注ぐ必要があり、ある1人のカリスマ的なリーダーに頼っていては、結局はその企業は没落していくというもの。

2では、「人材は最も大切な資産だ」という考え方ではなく「"適切"な人材こそが最も大事な資産だ」ということである。どんなに時間をかけても、適切な人だけを選び、不適切な人は外れてもらうということを最初にすれば、おのずと結果はついてくる。不適切な人のモチベーションを上げようなどと、無駄な労力を使わなくてすむ。

3では、その企業はどんな分野で情熱を持てるのか、世界一になれるのか、経済的原動力となるのかを見極め、その3つが重なる部分に関してのみ、力を注ぐというもの。よくM&Aで多角的に事業を拡大しようとする企業がいるが、この針鼠の概念に合致していないのならば、すべきではない。

4.ある規律の中で、個人個人に自由に決められる裁量を与える。適切な人しかいないので、規律の確立さえきちんとしてしてしまえば、規律に沿って、しっかりと前に進むことができるというもの。

これらを導き出すために、11社の偉大な企業を抽出し、比較・分析を行っている。導き出された結論は意外と単純・明快でわかりやすいものです。
ただ、実際これを実施するのは容易ではないのも事実。

ためになる一冊だと思うので、ぜひ一読下さい。

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